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ずっと、ずーっと

熊本県・天草  






















天草半島に入ってから、入り江で港があったり、気になった風景に出会うと
クルマを停めました。








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独特の海岸の色と青い海。彩度を強調していますが、ほぼこの色です。









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昔は海釣りが好きで、釣船に乗っていました。午前4時に集合とかあって
深夜自宅を出て早めに港について、仮眠をとってから船に乗り込んで釣り
をしていたころのことを思い出しました。






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連続小説・こいこいさんの恋 #23  










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勇人から事件の真相を聞いた共同経営者の前田は、勇人の気持ちは理解出来たが、
そのために会社が苦境に陥ることになることには納得出来なかった。


「お前が大切な人を守りたいという気持ちは分かるんや。そやかて、
相手の要求に従うことしか出来ないというのは間違いのような気がするわ」

「 相手はプロの集団だぞ。警察が介入しても必ず警備の隙をついて彼女を殺すとまで言われたんだぞ」

「そこまで実行できると思ったんやろ」

「そうや」

「俺たちはこういうことに関しては素人や。相談だけでもしてみたらどうやろ。警察に通報したら殺すとは言われてなにのだろ」

「それはそうや。もう仕事を断ったんやから、あいつらは手出しはせえへんと思う」

「やはり警察に行こうや。もしこのことが世間に分かったら、ゲームメーカーさんのほうでも事情を察してくれるし、
うちの会社の評判も落とさずに済むかもしれへん」

「だが、そうなるとまた俺を拉致するか、彼女が襲われるかという事態になるんと違うか」

「だからそれまでに犯人を逮捕してもらうんや」

勇人は前田の意見に同意した。

このままでは犯人、そして裏にいる本当の犯人の思う壺だ。

社員たちのためにも、やるだけのことはやる価値があると考え直した。

勇人と前田は、誘拐事件のときの担当だった淀屋橋北署の久保田刑事に連絡をとった。

ものの30分もしないうちに久保田は勇人の会社に現れた。

「どういうことですか」

「実は、拉致されたとき脅迫されまして、私の大事な人の命のかわりに今やっている仕事を降りろと言われまして」

「何かあるとは思ってましたんや。とにかく相談してくれはって良かったですわ」

「私の大事な人というのは佐岡商会の社長の四女の佐岡綾乃さんです」

「あの船場の佐岡商会でっか」

「そうです」

「マスコミネタになりますよ、これは」

「マスコミへの発表やリークは控えてもらえますか」

「そうやなー。しかし、これはうちの捜査一課だけではなく、
警務班や地域化も巻き込んで大掛かりな警備体制をとらなくてはなりませんからな、
察周りの新聞記者にはバレますよ。そやかて今大事なことはあなたがたや佐岡家のお嬢さんの命やないですか」

勇人は綾乃を巻き込むことにかなりの躊躇があった。大阪でも古くからの船場の名家である佐岡家に迷惑をかけるし、
綾乃にも精神的にも肉体的にも相当な不安やプレッシャーをかけることになる。

「とにかく犯人を逮捕することですわ。そうすれば襲われることも無くなるやろうし」

「そうですね」

「あなたがたの会社を貶めることが目的なのははっきりしてますよって、ある程度犯人像は絞り込めると思いますわ」

「とりあえず、うちのライバル会社のリストを作りますわ」

「リストを作るくらい多いんですか」

「IT業界は競争が激しいんです。しかも今回は新ゲームソフトですやろ、一番競争が激しい分野ですわ」

「とにかくリストをもらってひとつひとつ潰していきます。
それと同時にあなたがたと佐岡さんの身辺警備を段取りします。
まずは所轄に戻って上司に相談しますから、またこちらから連絡させてもらいます」


勇人は、帰っていく久保田刑事の後姿を見送りながら、まだ自分の判断が正しかったかどうか迷っていた。



#24に続く。






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ほっつき写真 渋谷  



















渋谷といえば、ターミナル駅として東京でも一二を争う繁華街だ。
子供のころは、自宅から横浜方面にお出かけするときは、渋谷で
東急東横線に乗り換えたものだ。車窓から見える田園調布は子供
のころの思い出では、まだ畑があったりしたのどかな田舎という感じだった。
渋谷から1時間もかからずほのかに外国の臭いのする横浜に行くと、心が
わくわくしたものだった。







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大人になってからは、もっぱらデートしたり、渋谷公会堂で行われるコンサート
に行ったものだ。そのころの渋谷は文化の香りがする高級な街だったような気がする。
ところが最近では「若者の喧騒の街」というイメージが濃い。今度の再開発で渋谷の街
は落ち着いた街になるのだろうか。








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最近街を歩いていると、他人に容赦ない視線を感じる。
「俺に関わるな」という顔付の人が多くなった。年齢には
関係がない。若い人も年寄も他人とは関わりたくないと
いうオーラがにじみ出てきている人が圧倒的に多い。
それが「心地よい」のだろう。
私も同じようなマインドがあるが、それは自分が少数者、
もしくは変わり者だと認識しているからこそであって、そ
れが「普通」になることは想定外だった。






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連続小説・こいこいさんの恋 #22  



















夏希が思い切ったショートヘアーにした次の日は、いよいよ相手との初お目見えだったので、
由紀夫は朝から食事も済んでいたのにまだ食卓テーブルに座って新聞を読んでいた。

「旦さん、今日はゆっくりでおますなぁ」

いつもなら、コーヒーを急いで飲み干して、そそくさと着替えに迎えるのに、
悠然としている由紀夫を見て、少し不安になったのだ。

「ああ、今日は立ち寄り先があるからゆっくりなんや」

「そうですか、たまにはいいもんですやろ」

「そうやな」

しばらくすると夏希も現れた。

「おはよう」

由紀夫は夏希を見て、目を丸くした。

「えろー短くしたな」

「気分を変えたかったんよ」

「気合が入ってるやないか」

「そういうわけじゃないんやけど、気分の問題やは」

「まあ、気楽にいったらええよ」

「そうね、そうするわ」



夏希は一週間前に買った新しい服に着替え、家を出た。

待ち合わせのホテルには定刻どうりに着いた。

ロビーで待ち構えていたのは、後藤だった。

「こいはん、お相手はもう着いてます。先にレストランのほうで待ってますさかい、
私は紹介だけしたら席に着かずに帰らしてもらいますさかい」

「お世話になります。よろしくお願いします」

レストランの入り口でスタッフに尋ねると、相手が座っている席に案内された。

その男は、グレーの地味なスーツを着ていた。

水色のストライプのネクタイをしていて、背筋を伸ばして、緊張した表情で席に座っていた。

顔は、目がくりくりとして可愛いといえば可愛い顔立ちだが、三十歳を超えているので、
それなりのおっさんであることには変わりなく、ただ夏希的には顔とスタイルはまあまあというのが第一印象だった。

名前は浅見義彦と名乗った。

後藤は紹介だけすると、席に着くことなく帰っていった。

「ショートカットがお似合いですね」

浅見はいきなり女を喜ばせるようなことを言った。

「ありがとうございます。三日前にカットしたばかりなんです」

「それはそれは」

とたんにおじい臭い言い回しになった。

「建築を研究されているのですね」

「そうです。日本の近代建築が専門なんです」

「私も建物は好きです」

そんな自己紹介のような会話をし、フランス料理を食し、その日の日程は終了した。

ただ、それまでとひとつ違うのは、相手の男が夏希のメールアドレスを聞いてきたことだ。

それが夏希には何よりうれしかった。

これから先、浅見とどういう付き合いになるのかまだ分からない。

第一印象はけっして悪くなかった。

相手は自分のことをどう思っているかは分からないが、もしまた会いたいと思ってくれたのであれば、
自分としては会うつもりでいた。



夏希が家に帰ると、家のなかにはみゆきしかいなかった。

「こいさん、おかえりなさい」

それだけ言うとみゆきはキッチンに戻っていった。

またどうせ駄目だろからという空気が家全体を包んでいたような気がした。

だから家事をしなければいけないみゆき以外は外出していたのだと夏希は勘ぐった。



#23に続く。








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フェリーで北海道 小樽  

















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北海道上陸3日目の朝はすっきりと晴れました。
朝食をたべに階下の食堂に入りましたところ、
もう席には同宿した客人たちがすでに席に着いていました。
このホテルの朝食には珍しい卵料理がだされましたが、味はどうだった
のか覚えていません。
それというのも、あの外人の俳優のようなイケメンだけど、極めて愛想の悪い
主人が私に微笑みかけながら、

「昨日は良い写真は撮れましたか」

と言ってきたのです。
他の客にはいつもどおりの無表情でたんたんと食事を運び、客もおおかた黙って
食事をしているというお通夜のような朝食ではありましたが、何故か私にしゃべり
かけたのです。むこうの席に座っている夫婦の奥さんがちらっとこちらを見ていました。

「おかげさまで・・・・」

わたしはとっさのことに不覚にも動揺してそれ以上言葉が出ませんでした。
彼は私の言葉を聞くとまた口元を緩ませてうなづき去りました。
一瞬のことで私は何が起きたのかと茫然としました。
瞳に明らかに暗い影のある過去に何かありそうな主人。これはわたしのあくまでも勝手な
想像ですから、実は彼は普通の人だったのかも知れません。
ともかく、私には「奇跡」とでも形容するような出来事でした。
その後も様子を観察しましたが、他の客と会話を交わす様子はまったくありませんでした。
鉄板の愛想なし。



その後、部屋に戻って荷物をまとめチェックアウトしましたが、そのときは相変わらずの無表情。
あれはいったいなんだったんだろう。
そう思いました。






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小樽の町並み。クラシックな建物が随所にありました。夜とはまた違い、きれいな街並みが
広がっており、海にも近い小樽にすっかり魅了されました。








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有名な小樽運河。観光客でいっぱいでした。








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運河で鮭が泳いでいました。
それやこれやで小樽の街は私にとって忘れられない街になったのでした。







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