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ずっと、ずーっと

テレビドラマ 白い巨塔  



















テレビドラマのことはもうやらないと決めていましたが、久しぶりに感心したドラマだったので
記事を書いてみることにしました。
テレビ朝日系で5話連続で放送された山崎豊子原作の「白い巨塔」です。
話は、教授になることに全力を挙げる野心と虚栄心満載の主人公を中心に、大学医学部という
閉鎖的で権威第一主義の大学病院の内部の闇を描いたもので、1966年の映画化以来、テレビドラマ
で多くドラマ化されていますが、田宮二郎主演の映画にはまったく適わない出来のものばかりでした。
今回の主演は岡田淮一。私はジャニタレに偏見を持っており、ジャニーズのタレントを主演したというだけ
で見ないのですが、今回は鶴橋康夫さん演出ということで公私にわたって知っているベテラン演出家が撮る
ということで見たわけですが、主人公が教授選挙に勝つまでの回はやはり期待はずれのものでした。
岡田淮一や多くのジャニタレと同じく表情が作れない、セリフは明晰ながら同じ調子で変化が乏しい。
筋立ても演出も凡庸で、鶴橋さんもついにやきがまわったかと呆れましたが、教授選に勝って教授になって
から医療過誤を起こす回から怒涛の面白さで、テンポ、人物像、展開、すべてに映画と同等もしくは、それを
超える内容だったと思います。





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映画での主演は田宮二郎。役者としての迫力と実力では岡田氏とは比較にならないかもです。







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主人公財前五郎をうとましく思い、財前を教授にさせまいと画策する東教授の役は映画では
東野英治郎。





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今回のドラマでの東教授役は寺尾聡さん。こちらは迫力不足でセリフも明晰さがありませんでした。







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財前に金で取り込まれ、財前教授の誕生に重要な役割をする鵜飼医学部長の映画での役は
小沢栄太郎。悪役で彼の右に出る役者はいないと断言できる昭和の名優。







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ドラマで鵜飼医学部長は松重豊さん。孤独のグルメのイメージが強すぎますが、彼は名優の
ひとりでしょう。ただ、完全な悪役になりきっていないのが残念。







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そして「白い巨塔」で、財前と対比する「医者の良心」を体現する里見を演じるのは、映画では
田村高廣さん。真面目で正義感が強く融通が利かない難しい役を無難こなしていました。

そしてドラマでこの役をやったのは松山ケンイチさんです。実はこの松山氏が今回の最優秀演技
なんです。田村高廣さんが実直そのもの人物像を演じたのに比べ、どこかひょうひょうとして、軽い
演技に見えるのですが、これがじわじわとドラマを盛り立てていました。じつに素晴らしい役者だと
彼を見直しました。

そして映画ともうひとつ違うのは、財前の下で働き、医療過誤の矢面に立たされ、裁判で財前のために
虚偽の証言をすることになった医局員柳原なのですが、映画では裁判も迫力はあるがややあっさりと描いて
最後には財前側が勝つという、やや不満の残るものなのですが、ドラマではその柳原医局員の心の流れに
焦点を当てていて、最後には財前を追い詰めるというものになっていました。つまり、「悪は滅びる」という
テレビドラマではお約束の流れになってはいるのですが、柳原の若い医局員の心の葛藤を深く描くことによって
社会派の内容が見事に人間ドラマになっていました。最後まで見るとさずが鶴橋氏の演出の腕は確かだと思いました。
鶴橋氏もかなりのお歳で私よりずっと年上なのですが、ご立派です。岡田淮一さんも最後のほうは無表情さがかえって
衰退していく財前五郎を見事に演じられる結果になったのでしょう。久々に見ごたえのあるテレビドラマでした。
それにしても、テレビ朝日の医療ドラマの完成度は他局を圧倒していますね。





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ちょっと面白そうなドラマ、まとめ。  



















10月スタートのドラマはまだラインアップが揃っていない段階なので、とりあえずちょっと気になった「貞(てい)」でのドラマで面白そうなものをピックアップしました。
まず、フジテレビ系の「結婚相手は抽選で」というなんの知恵もないようなタイトルがついたドラマ。
どうせ合コンの絡みでイケメンと美女が結び付くというありふれた内容かと思いきや、政府が法律で強制的にお見合いをさせるというあり得ない設定なのがちょっと面白かったのであります。
まだ第1回しか見ていないので今後の展開次第では見なくなる可能性もあります。
ただし、主演の高品臨さんは私のなかでは日本で一番美しい女優さんという位置づけなので、彼女を見るだけということもあろうかと思いますが。



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写真が上手く撮れていないのですが、本当に美人です。




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お見合いを3回断ると強制的に軍隊に入れられるというこれもあり得ない設定です。こうなるとリアルなドラマというよりSFに近いですよね。
少子化対策でお見合いをさせて結婚させてしまおうというあり得ない法律が政府からいきなり発表され、主人公はオタクでモテない男なので期待してお見合いに参加するという話なのですが、今後の展開次第では見るに堪えないものにありそうな予感はあります。








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テレビ朝日系の深夜枠で放送されている「深夜のダメ恋図鑑」というドラマ。
主演は馬場ふみか、佐野ひなこ、久松郁美というお姉さま方。ちなみに私はこのお三方のインスタグラムのフォローをしているというお方たちです。
話は番組広報のテキストによると「世のダメ男をぶった斬る女子会コメディ」なんですと。
実際見たら「これは面白い」ということになりました。
女の子たちの回想によるエピソードが続くのですが、表では分からない男のダメぶりがかっとび話になって笑わせてくれます。




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「正直な男」という話では、彼女が「私はこれまで男の人と付き合ったことがないの」と告白すると男が「君が正直に告白したので僕も告白するよ。僕は結婚しているんだ。だからホテルへ行こう」
彼女の肩を抱いてホテルに入ろうとしたので彼女がぶり切れるという話です。
話のテンポが良くて思わず笑ってしまうんです。




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「毛の男」という話では、彼氏が一緒にお風呂に入ろうとしたとき、先に入っていた浴槽に彼氏の毛が浮かんでいたのを見てしまったのです。
彼女は毛だらけの浴槽につかる映像が頭を駆け巡り逃げ出したという話です。
言葉にすると伝わりませんが、画面で見ると面白いんですよこれが。
今後どのようなエピソードが登場するのか楽しみですね。







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フジテレビ系「過ちスクランブル」は漫画の原作をドラマ化したものですが、このドラマで注目なのは主演の趣里さんという女優です。
彼女は水谷豊と伊藤蘭というビークネームの娘さんです。いわゆる2世タレントなのですが、彼女はそんじょそこらの2世タレントではありません。舞台で鍛えられたしっかりとした演技派女優さんなのです。
初主演ということですが、これまでの活動jは地味だけど質の良い映画や舞台に数々出演して女優としてのキャリアを積んでいきています。
演技賞も取ったことのある内容のある女優であることはあまり知られていません。





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ドラマの内容はいわゆる「恋話」なのです.
演技派の彼女がどうお芝居を形成していくか、本当に楽しみです。
それはさておき、同じ2世タレントでも先日逮捕された三田佳子さんの次男とは雲泥の差ですね。
親の教育の違いなのでしょうかね。
私は三田さんの旦那さんを良く知っていて、お宅へも何度もおじゃましたことがあります.
その方は一橋大学を卒業してNHKに入局したエリートの方だったのですが、けっして偉ぶらず、人間的にも素晴らしい方でした。
どうして子供がまともに育たなかったのかなと残念な気持ちになります。
ひとこと「甘い」ということなのでしょうけれどね。










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樹木希林さんの死を悼む  

















女優の樹木希林さんが亡くなられました。突然の訃報で大変驚きました。また、日本の映画界にとって貴重な」俳優さんがひとりいなくなってしまいました。
樹木さんは過去の人ではありません。現役バリバリの女優です。最近作では外国の大きな賞にも輝いたほど活躍している女優さんです。全身にがんが転移して、体調が思わしくなくても役を演じ続けた俳優さんとしてとあまりにも急な亡くなりかたで、いかにも樹木さんらしい死の迎え方として私はある意味納得しています。
あるインタビューに答えた樹木さんの言葉が印象的でした。「私には孫が3人もいる。そんな女優は珍しいのよ。しかもどうやら畳のうえで死ぬことが出来そうで、上等な人生だわよ」最後はそんな家族に見守られて息を引き取ったということです。
確かに女優さんのなかでも孫までいる人は少ないです。私が大嫌いな「渡る世間は鬼ばかり」に出演している女優さんのほとんどが独身か結婚をしていても子供のいない人ばかりです。樹木さんと言えば内田裕也さんとの長年に渡る別居生活でも有名です。私などはそんな夫婦の在り方についても樹木さんの生き方に大いに共感する部分がありました。
女優としては、樹木さんは演技の幅がある人ではなかったです。同世代の三田佳子の方が様々な役柄を演じられる俳優さんでしょう。樹木さんは、樹木さん自身をそのまま役にスライドさせて映画の役を作ることになればそれでひとつの役が出来上がり、その存在感で映画が成立するといった製作者側にとってある意味楽な俳優さんではなかったのかと思います。樹木さんは所属事務所もなく、マネージャーもいません。出演依頼はファックスで受け、現場にもひとりでやって来る。そんな仕事の仕方も恰好良いんですね。もし、樹木さんに病魔が取り付いていなかったら、もっと長く彼女の演技が見られたと思うと残念でなりませんが、私にとって夏目雅子さんの死以来の日本の映画界にとって貴重な女優さんの死でした。
謹んで哀悼を申し上げます。



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7月期スタートドラマまとめ  














ここのところテレビドラマは自分的に面白くなくて、ドラマ感想もしていなかぅたのですが、今期は骨太の社会派ドラマが放送されて久しぶりにまとめてみました。
最近ではジャニタレが主役のつまらないドラマばかりでまったく見る気も起こらなかったのですが、どうしたわけか今期は各局も真剣にドラマ制作の姿勢を見せていて一安心しました。特に、テレビ朝日系の「ハゲタカ」は、珍しく経済もので、こういうドラマもテレ朝で出来るのだという感じですかね。WOWWOWがこの手のドラマは得意分野で秀逸なものが多いのですが、今回は「相棒」でおなじみの和泉聖冶監督なので、それなりのドラマに仕上がっています。主役は綾野剛と渡部篤郎、そして沼尻エリカという強力なキャスティングで見ごたえ充分ということでしょうか。




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続いてはフジテレビ系の「限界団地」
もう放送は終わっていますが、怪優佐野史郎がひさびさの気味悪い演技を存分に発揮していました。偏執症的な人物を演じさせてこれ以上の役者はいないと思うのですが、彼の地力の強さが際立っていました。古ぼけた団地に固執して団地の住人にふさわしくない人物を次々に殺していくというホラー的な作品でした。競演の足立梨花さんはもともとファンなのでこのところ女優として良い味が出てきて、今後も期待できる女優です。




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続いては「健康で文化的な最低限の生活」というフジテレビ系のドラマ。主演は吉岡里帆。
区役所の生活保護支給者の担当セクションの様々な問題を扱う内容で、地味なテーマなのですが、フジも本気を出せばこれだけのドラマが出来るという良質な内容です。
このドラマで吉岡さんの上司の役で出演している井浦新さんは、かねてから注目していた役者さんなので期待していましたが、やはり難しい役を見事にこなしています。




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最後はテレビ東京系の「ラストチャンス 再生請負人~崖っぷちの会社と社員を救え~」というドラマです。
主演は仲村トオルさん。競演には渡部篤郎さんで、こちらもWOWWOW的なキャストと内容ですが勝村政信や長谷川京子という私の好きな役者が多数出てきていて、放送前から期待していました。
銀行を辞めて、ファンドに拾われ、企業再生を任されるという内容なのですが、派遣された企業と銀行の板ばさみになって再生にひたむきに突き進むというざくっとした内容なのですが、やはり役者が良いと見ごたえが違います。どうかドラマは正統派の役者さんをどんどん使って欲しいと思いますね。くだらないジャニタレ主演のドラマはくそくらえです。





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遅ればせながら、今年もよろしくお願い申し上げます。

さっそくですが、私、俳優長谷川博己さんの大ファンなのです。

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その長谷川氏の新年特別ドラマが放送されるということで、リアルタイムで見ておりました。

「都庁爆破」


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なんとも正月から斬新な企画ですよね。リアルでも、小池都知事の話題が2017年席巻したのですから、この企画が起こされた時点では高視聴率間違いないとテレビ局は考えたのでしょう。

しかし、ご存知のとおり、小池さんは総選挙での失態から、株が暴落して、今や都民から完全にそっぽを向かれてしまっています。

それはそれとしても期待したドラマの出来は酷いものでした。

せっかくの長谷川氏の主演ドラマでしたが、視聴率も悪く、さんざんでした。

ちゃちなCGと、稚拙な脚本、下手な演出と、突っ込みどころ満載の内容でしたが、ここではその詳細は省きます。

つまり、日本ではこの手の緊迫したアクション系のドラマや映画の作り手がいないのでしょう。本場ハリウッドの足元にも及ばないどころか、韓国のこの手のドラマにもまったくかないません。

日本の映画やドラマでは、家族や友人、恋人たちの細やかな心の動きを捉えたものは秀逸なものが多いのです。
フランス映画やイタリア映画も日本のように、個人の細かい心の葛藤などを描いた映画に一日の長があるのは共通しています。

日本のドラマでは、そうした家族や友人、恋人との細やかな人間関係を描かすと腕を発揮する監督はいても、派手なアクション、暴力、政治的なサスペンスなどを描ける監督ないないのです。

そうした日本の現状はあったとしても、今回の「都庁爆破」のクオリティの低さはどういうことでしょう。また、この内容の酷いものを電波に乗せることを許容した、テレビ局の矜持に疑問を持ちます。

本来、ドラマの批判は本意ではないし、新年早々、愚痴だらけで申し訳ありませんが、長谷川博己氏のファンである一個人として、長谷川氏の俳優としてのキャリアに傷を付けかねないこのドラマに「一言質問の疑これあり」(西郷隆盛が西南戦争に打って出る際に明治政府に送った電報の一文を真似ました)というわけです。



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リリーフランキーさんが内閣総理大臣ですって。どう見てもサラ金のいんちき社長にしか見えません。



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下手な演出のアクションンシーンさえなかったら、一番絵になっていた吉川晃司さん。








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