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我孫子国際野外美術展 ⑤  














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連続ミステリー 占い師殺人事件④  















その日訪問した主婦は北関東の小都市に住んでいた。

小山田と相棒の窪坂は新幹線から地方鉄道に乗り換えて目的地に向かった。

「北関東ってのは殺風景だな」

「うちは茨城だから似たようなもんですよ、でもこの県には海がありませんから、そこが勝ってます」

窪坂はいきなり地元自慢を言い放った。

「こっちだって山があるじゃねえか。スキーが出来るぜ」

小山田は北関東とはまったく関係なかったが、窪田の地元自慢に参戦した。

とりとめのない会話をしているうちに駅に着いた。

主婦の家は駅から歩いて20分はかかる。

経費節減のため、歩けるところは歩くことになっている。

駅前にはこじんまりとした商店街があった。

そこを抜けるとすぐに住宅が連なる。

目的の家についた。ごく普通の建売住宅だった。

調べでは夫はサラリーマン、子供は二人いることになっている。

家の外見はごく普通の建売っぽいありふれたものだった。

昼間なので、主婦以外はいない。

「遠くからご苦労さまです」主婦は笑みを浮かべながら挨拶したが、目の中に油断しないぞという恐怖心のような色が浮かんでいた。

「占いをしたのは、東京の友人に紹介されたからです。二回ほど行きました」

「どんなことを占ってもらったんですか、もし差し支えなかったらお話ください」

「私は普通の主婦ですから、家族のこととかです。夫の仕事のこととか、子供の将来のこととか」

「占い師の人はどんな感じの人でしたか」

「優しい人だと思いました。丁寧に答えてくれましたし、威圧されるようなこともなく、感じが良かったので、その後も東京に行ったときに友人と一緒に寄ったりとかしましたけど」

「彼女について何か噂とか、そんなことを知りませんか」

「友人とも話したんですけど、殺されるなんて信じられません。とっても良い人だと思ってましたから」

主婦の話からは事件に繋がるものは存在しなかった。主婦を占い師に紹介した女性にはアリバイがあるし、主婦の線からは星の臭いは嗅げなかった。

アリバイのない主婦たちは全員、星に繋がる怨恨は浮上しなかった。

「どうするんですかね、これから」窪坂はため息をついた。

「もう一度最初からやり直しだわな、全員が容疑者になる」

確かにそうだった。直当たりした主婦たちを含め全員の身辺調査を拡大してやらなければならない。過去の人間関係をくまなく調べ上げ、どこかに怨恨の臭いを感じることが出来るまで捜査の山は訪れない。


小山田たちは、まず都内のある会社経営の女社長の身辺を洗うことになった。

その社長の経営する会社は御徒町にある。

宝石の加工をする部品を輸入販売する会社だ。

社員は20人。貸しビルの3階にその会社はあった。

社長には他の刑事が話しを聞いているので、社員たちに話を聞かなければならない。

まず社長の話を聞いたときいた専務の男をビルの前で待ち受けた。

待つこと三時間でその専務は出てきた。四十がらみの小太りの男だ。

「警察のものですが、ちょっとお話させてください

」小山田が声をかけた。

その男はいぶかしそうなな顔をしたが、素直に応じた。

話によると、彼は社長との付き合いが会社のなかでも一番古く、私生活も含めてたいていのことは知っていた。

占い師のことも知っていて、社長は堅実な経営姿勢だが、やはり女性らしく、占いにも興味があり、殺された占い師だけではなく、数人の占い師にもよくみてもらうとのことだった。

会社の経営も絶好調ではないが、このご時勢でも堅実で、黒字経営でもあるとのことだった。

社長の友人も不審な事故、破産、死亡など大きなアクシデントということは聞いたこともないし、家族関係でも何か問題があるということもないということだった。

小山田はとりあえず、社長の友人関係を聞き、そちらにも話を聞くことになるということを伝え、出来れば社長には自分たちが会いに来たことは内密にして欲しいということを念を押した。

「星に繋がるなにかがあればいいですね」

「アイ、ホープだ」小山田は薄笑いを浮かべて答えた。


⑤に続く。






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2017 東京モーターショー ⑤  














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工場夜景 八  






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連続ミステリー 占い師殺人事件 ③  














刺殺された長谷川美佳子の顧客リストの調査が始まっていた。

事件の担当刑事の小山田は、昨夜、珍しく酒を飲まなかったので、朝から調子が良かった。

飲んだ暮れて帰らなかったせいで、女房に気持ちよく送り出されたせいでもある。

顧客リストの大半は女性であった。ひとりづつ被害者との関係、アリバイなどを詰めていく作業が最盛期を迎えていた。

捜査本部のこれまでの総括では、家族関係、友人関係、押し込み強盗などの線は消え、客がらみでの怨恨が濃厚との方針が出されていた。

「一発で刺し殺すんだからプロの可能性もありますよね。でも、客のなかには男はいませんよ」

相棒の若手刑事窪坂が小山田に聞いた。

小山田は、よくそんなふつーな質問が出来るなという顔をしながら、

「客、本人が星とは限らんだろ。雇われたのかも知れないし、星の友人、知人、親族にやくざとか、その手のヤバイ奴がいるかも知れんしな」

「そうですよね、そうだー」

窪坂は何か新発見をしたような声を上げた。

「まあ、これからだよ、これから」

今日は、事前にアポをとった客を三人回ることにしている。

ひとりは銀座のクラブのママ。

自宅に訪問することになっている。

ママのマンションは代官山の瀟洒な一角にあった。

ママはまだ眠たいのにという顔をして小山田たちを迎えた。

「美佳子さんが殺されたなんてショックすぎて言葉も出なかったわ」

確かに、ママの目には恐怖の色が浮かんでいた。

そういうところを見逃さないのが、ベテラン刑事の触覚だ。

アリバイも確認し、被害者の噂も聞いた。

「ママは関係なさそうだな」

小山田は自信ありげな顔をしていた。

「そうですねー」

「どうして分かるか」

「えっえー、それは,,,」

「分からなければ経験を積め!」

そう一喝した。窪坂の目がみるみる丸くなっていった。

その日訪ねた客からは犯人に繋がるものは出て来なかった。

一度署に戻って顧客リストの中から新たに話を聞きに行く人間にアポを取り、その日会える奴は会い、次の日以降になりそうな奴のアポを取る作業をする。

顧客リストには延べ150人近くの名前があり、それを小山田たちを含め20人の刑事が洗うことになっていた。

それでも相手が捕まらなかったり、都合が合わなかったりで一週間は掛かる。

その結果、アリバイの無いものが5人が出た。

5人とも専業主婦で家で家事をしており、午後三時という犯行時間には家族はまだ帰宅しておらず、訪問した人もいないのでアリバイが無いということになるのだが、捜査本部のほとんどの刑事が彼女たちが本星だという思いを抱くものはいなかった。

人を刺し殺すという極めて残忍な手口、急所を狙って刺す手並み、冷酷な殺意などから、普通の主婦が実行できるかどうかは大きな疑問だからだ。

だが、決め付けるわけにはいかない。

誰か他の人間に殺人を依頼したことも充分考えられるからだ。

捜査本部は、アリバイのない主婦たちの周辺を洗う作業に入っていった。


④に続く。











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YOKOHAMA TRIENNALE 2017 ⑪  















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2017 東京モーターショー ④  













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連続ミステリー 占い師殺人事件 ②  
















事件の現場となったの占いの部屋は、玄関を入るとすぐにあった。


リビングに繋がる廊下にドアがあり、そこには西洋占星術研究所のステッカーが張ってある。

中に入ると、ソファーと大きな机、椅子があり、壁の色が濃い茶色なので昼間なのに暗い印象だ。

大きな花瓶に花が生けてあり、その花の色が鮮やかなピンクだったので、部屋の暗さとの違和感が半端なかった。

殺された占い師の女性の遺体はソファの反対側を向き、うつぶせになっていた。

腰の部分から大量に出血したらしく、大きな血溜まりが出来ていた。


凄惨な現場はこれまでも見てきたがやはり気分が悪かった。

遺体に手を合わせた小山田は、刺された箇所を覗き込んだ。

立てに五センチくらいの一直の刺し口だったが、刺してからナイフをぐりぐり動かしたらしく、傷口は大きく開いていた。


「一撃で殺したか。部屋が散らかってないから、すばやく刺したな。やはりプロの仕事かな」

「そうですね」相棒の刑事が相槌を打った。


まずは、家族に話を聞かなければならない。

帰宅して母親の死体を発見した高校生の息子から聞くことになる。

そして、連絡をしてまもなく帰宅するという父親からも聞かなければならない。

他の刑事たちは近所への聞き込みを開始していた。

また、犯人が近所に潜んでいた場合もありうるので、地域課をフル動員してパトロールと不審者捜索、近辺の防犯カメラの収集に当たらせるように指示を出した。


署に戻ると、捜査本部が立ち上がっていた。本庁からの応援や近隣所轄からの応援も交えて初めての捜査会議が行なわれた。


被害者は53歳。本名は長谷川美佳子。職業は占い師。

犯行時刻は現在の見立てでは午後三時すぎ。

殺害方法は鋭利なナイフ様のもので腰部を深く刺したことによる失血死。

凶器は現場には残っておらず、近辺を現在も捜索中。

被害者の生活状況は、自宅を占いの店にして客を呼ぶ形式の商売を営んでいた。


夫は56歳。都内で清掃会社を経営してる。

犯行予想時刻には会社にいたことが確認されていた。


また、第一発見者の息子は都内の私立高校の2年生で、当日は部活がなく、早めに帰宅したところ母親の遺体を発見したということだと事件の概要が刑事課長から報告された。


捜査に当たった刑事たちからは、次のような現状の捜査報告などが行なわれた。

被害者は、週刊誌に連載を持つ人気占い師であり、これまでにも多くの人の占いをしており、その線でも怨恨の可能性もあること、家族間、親戚間、友人間など怨恨の可能性は明日からの捜査待ち、物取りなどの流しの犯行の可能性は、現場が荒らされていないこと、刺し方が手早く鮮やかなことなどからその可能性は否定できないが、少ないのではないか。詳しい現場鑑識の結果や、解剖の結果などは明日になることなどが確認された。


小山田は、もしかすると今度の事件は長引く可能性があるのではないかと刑事の勘で感じていた。そのために、今夜の飲みは止めて大人しく帰宅して、明日からの過酷な捜査活動に備えることにした。


③に続く









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尾道 八  







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インチキ社会 その一  










横綱日馬富士の暴行事件が連日報道されています。

「コンプライアンス」が今の社会でとても重要な課題であることは百も承知ですし、それなくしてまっとうな社会として成長しないということも分かります。

横綱という圧倒的な地位の人間が、後輩に暴力を奮い、怪我をさせた。傷害事件として捜査も行われている。重要な事件です。当たり前のことです。

どんなハラスメントも許さない、社会的に叩きまくる、その理念は良いのですが、相手が大きな組織ではなく、個人攻撃に向かっているのが気になります。

不倫行為も同じようにマスコミは叩きます。ネットではもっと酷く叩きます。マスコミとネットでダブル攻撃して、不倫行動を起こした人物を抹殺しようとします。

そして、例の「ハゲー」議員です。これもハラスメントで叩かれました。

こうした「コンプライアンス」違反の人間を退治することがマスコミやネットを利用する人たちの行動原理なのでしょう。

社会的に許されない行為を防止するために、企業や団体の規範を強めるために登場した「コンプライアンス」理念は、現在では個人にまで適用され、あらゆる、社会的な通念に違反した者を罰するという意識が市民のなかに定着したかのようです。


その一方で、「座間連続殺人事件」や「相模原障碍者施設大量殺人事件」が起きました。ふたつの事件は、これまでの日本の犯罪史上類を見ない残虐極まりない事件です。

事件を起こした犯人は、表面上は一般人です。座間の犯人には前科がありましたが、犯人の実家の近所の人の証言を紙面で読みましたが、「普通の子だった」ということです。

少なくとも、社会から特別視されていた存在ではなさそうです。

人の生命を何とも思わない、人の痛みが分からない、人の苦しみをあざ笑う、もしくは無視する。自分の主張することだけがどこまでも正当であって、他人の言うことに耳を貸さない、そんな人間が起こした事件。

コンプライアンスの名の下に、人を攻撃する社会。他者の命を顧みない人間がうようよしている社会。

舛添元都知事を都知事から引きずり下ろし、小池現都知事を誕生させた都民。その小池都知事も今回、事実上、政治生命をなくさせた都民をはじめとした市民。その先導を取ったのが、マスコミとネットの力でした。

こういう流れを見ていると、日本の社会全体が「インチキ社会」に向かっていると感じます。

自省の念も含めて、これからも社会の動きを見ていこうと考えています。










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