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ずっと、ずーっと

香川県 多度津町 高見島 浦集落  
















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この家の石垣は他の家の石とは明らかに違います。島外から持ち込んで建てられたそうです。ここの住民も今は住んではいません。









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浦集落の典型的な石垣は、島内で採られた石を使っているそうです。








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集落から見た漁港。









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連続ミステリー・往古警部補の終焉 #20  

















往古は、少年課の向井から紹介された情報屋のところへ向かっていた。

その情報屋は、繁華街に出入りする「人入れ屋」だった。

キャバクラや風俗店に女の子を紹介する仕事だが、その情報屋は半グレの連中との付き合いが深く、彼らが連れてきた女の子たちを主に扱っている。

「職業安定法」でいつでも逮捕できたが、半グレの情報が必要なため、見逃してやる見返りで「チクり屋」にしておいてやるクズだった。

その男のマンションの近くにあるカフェで待ち合わせをしていた。

店に入ると、おしゃれな雰囲気のなかで明らかに浮いている中年男が座っていた。その男の名前は三枝と言った。

「三枝さんですか」

男は面倒臭そうな顔を上げた。

「そうだけど・・・」

「紹介された愛知県警の往古だが」

「そんな大きな声だすな。誰が聞いてるかわからないじゃないか。俺がポリと会ってたなんて噂が出りゃ、俺はこの世界で生きていかなくなる」

「すまんすまん」

往古は黒後翼のことを単刀直入に聞いていった。

「奴は組の幹部に見込まれて、鉄砲玉になったんだよ。最近起きた殺しに絡んでいると半グレの連中は噂している」

「いまどこに居るか知らないか」

「それは分からねえ。組が匿っているんじゃねえのか」

「確かな話なんだろうな」

「俺も聞いた話だから真偽のほどは言えねえけど」

「それだけか」

「あと、半グレのなかには、黒後は利用されて始末されたんじゃないかっていう奴もいるけどね」

往古は急に心がざわついた。

もし消されたとすればゆいがどんなに悲しむだろう。

仮に生きているとしても殺人犯なら死んだも同然だ。

どちらにしてもゆいは大きなショックを受けることになる。

もし、翼が犯人だとしたらもう事件は身代わりの犯人が出頭し、送検が終わっているので起訴され、裁判を待つ状況になっている。
これをひっくり返すことは往古の力では到底出来ない。

だが、ゆいに何らかの報告をしなければ、自分がいかにもいい加減で嘘つきな刑事だと思われる。

それも嫌だった。

しかし、今の段階では生きているとも死んでいるとも言えない。

そんな中途半端なことを話してもゆいを困らせるだけだ。

悶々としながら署に戻った。

「往古さんよー」

往古が席に着き、デスクワークをこなしているところへ背後から上津が声をかけた。

「ちょっと話があるから食堂にでも行くか」

「ここで話せませんか」

「駄目だ」

往古は仕方なく上津の後を付いていった。




#21に続く。















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Paris #14  

















パリの何でもないこういう風景が大好きなんです。









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メトロ(地下鉄)の駅。パリのメトロは安心して乗れる移動手段です。カルネ(回数券)を買えば割安ですし、パリの地下鉄は距離に関係なく均一料金なので便利です。








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何だか古臭いというか、ヨーロッパぽいダサいPOPでした。









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東京・築地・#11  


















東京の下町の典型的な家です。戦災を免れた昭和初期の建物がまだ辛うじて存在しています。








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家の前には住人の手入れの行き届いた植物が並んでいます。








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洗濯物の鮮やかな色が緑の外壁に映えています。










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静岡県・由比 #5  
















由比といえば駿河湾で採れるさくらえびです。ただし私はグルメに興味がないのでスルーしました。








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日本全国珍しくもなくなった空き家かな?








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海の町ですから海産加工のお店が点々とありました。








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隣接する家屋がひっついているために電線が真下に接続させている珍しい家。







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町のメイン通りは名物の名前がついていました。









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連続ミステリー 往古警部補の終焉 #19  


















往古は署に上がると、すぐにパソコンに向かった。

幸い隣の席の上津はその日は情報捜査の研修で不在だった。

黒後翼、昨日の夜、ゆいから聞いた行方不明の弟の名前だ。

逮捕歴は無いが、参考人の事情聴取は受けていたという記録が少年課のファイルにあるのを確認した。

昔の警察なら縄張り意識が強くて、他の課のデータを見ることは事件が無い限り難しかったが、最近は情報はすべて共有して迅速な捜査活動を行うという「コンプライアンス」が当たり前の世の中を反映して、捜査一課と捜査四課とか、公安とかの情報の垣根は無くなっていた。

データは聴取を行ったというだけのものだった。データで黒後翼を追いかけるのは難しそうだった。


少年課は二階下のフロアにあった。

往古は少年課に入っていった。

以前自動車警ら隊にいた巡査が移動でそこにいたからだ。

その男は三山と言った。

大学を出ているので、順調に昇進試験に受かり、今は巡査部長になっていた。

「久しぶり」

「ああ、往古さん。こちらに異動されたことは知っていました。ご挨拶が遅れてすいません。ちょっと忙しかったもので」

「いいよ、そんなこと。それよりちょっと調べたいことがあるんだが」

「いいですよ。マル暴と少年課は協力しなくてはいけない案件が多々ありますから」

「すまない、突然」


往古は、名古屋に本部のある組の捜査でどうしても黒後翼という十九歳の男のことを知りたいのだということを三山に告げた。

三山はパソコンの画面をしばらく捜査していた。

「ありました。そいつは三河グループという半グレのメンバーです。最近の事件では高校の教師を脅迫した件に関わっている可能性があり、現在捜査中ですね」

「そのヤマの担当を紹介してくれないか」

三山は隣のデスクの男のほうを向いた。

「向井、お前だよな」

「そうです、自分です」

向井という男もまだ若かった。やる気に満ち溢れているという顔をしていた。

黒後ですか、あいつはやばいですよ」

「えっ、どうしたんだ」

「あいつは地下にもぐっているという噂があります。何でも組の幹部に気に入れられて、出世のために大きなヤマを踏むんじゃないかと仲間内では評判になっているということです」

「少年課は随分情報が深いな」

「半グレが多いから、人員を増やしていて半グレを潰そうというのが重要案件になっているんです」

「もっと詳しいことを知りたいんだけど」

「むしろ奴のことは組の人間のほうが詳しいんじゃないですか」

「地下に潜っているとしたら、組のほうでも口を開かないだろう」

「本当は何かのヤマの星だったりしないですか」

往古は率直に本質的なことを突っ込んできた向井という若い警官が眩しかった。

彼には刑事としての矜持があると感じたのだ。

「いやいや、そこまでは。だが、参考になる野郎だということはあるんだ」

「そーですね、じゃあ私の情報屋に聞いてみましょう」

「ありがとう、助かるよ。三山今度向井君も一緒に飲みにいこう」

「ありがとうございます。それでは連絡します」

往古は何で黒後ゆいのためにこんなことをしているのだろうと少し後悔していた。

自分はゆいが好きになったのかも知れないと思った。




その次の日、向井から連絡があり、彼の情報屋の男のところに向かっていた。




#19に続く。








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大阪府・阪南市・尾崎 #4  


















関西の古い町にはそれぞれに違う景色があり、何度訪ねても飽きることがありません。関東とは町の空気が明らかに違います。
それを求めてこれまでに何回も大坂を訪れました。







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板張りの外壁は東京周辺ではほとんど見られないなったので貴重な景色です。








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古い町並み好きの人たちの間でもここ尾崎は穴場的な存在だと思います。観光の要素はまったくありません。だから好きなんですね、私は。








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美しい自然や花にはまったく興味がない自分にとって、古い町並みやごちゃごちゃした下町が私の被写体です。










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自由な表現を奪う社会とは  















前書きとして、私にはイデオロギーはありません。申すまでもありませんが、イデオロギーとは政治的な信条のことです。共産主義者でもなく、社会民主主義でもなく、保守的な思想を信じているわけでもありません。まして、国粋主義者でも、民族主義者でもありません。50歳を少し過ぎた今でも選挙に行ったことは2回だけです。若いときは政治なんかにはまったく興味がありませんでした。
そんな私でも戦前なら「治安維持法」という法律で検挙され、拷問されたあげく投獄されたかも知れません。
NHKが毎年終戦記念日になると良質なドキュメンタリー番組を放送していますが、今年は「自由はこうして奪われた。治安維持法10万人の証言」という番組はこれまであまり報道されたことがなかった「治安維持法」の実態について、生存している証言者の貴重な証言とともに丹念な取材でその実態を明らかにしています。

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そのなかで、共産党員を親に持つ14歳の娘さんがいました。現在は100歳に近い方なのですが、その人の証言にまさに衝撃を受けました。当時、捜査検挙をしていたのはいわゆる特高(特別高等警察官)と呼ばれるナチスで言えば「親衛隊」のような悪魔たちでした。特高は両親と同時に14歳の娘も逮捕し、殴る蹴るの暴行を加えたうえに、指と指の間に鉛筆をはさみ、娘さんの指を折るという拷問まで加えたそうです。100歳近くになる現在でも、指の爪を切るのが怖いというトラウマを抱えているということでした。
治安維持法というのは、共産党とその支持者を取り締まる法律だったのですが、拡大解釈されて、共産主義とはまるで関係ない人まで逮捕拷問されていた実態が明らかにされていました。つまり、戦争を遂行するためにどんな些細な抵抗にもならないような枝葉末節なことまで洗い出して、自国民を犯罪者として断罪したのです。例えば、貧しい人たちの姿をスケッチしただけで逮捕する。兵隊で行った人が帰還して戦場の悲惨さを伝えただけでも逮捕される。ありとあらゆる人が相互監視状態にあり、少しでも政府の悪口、軍隊への批判をすると「国賊」として犯罪者とされて密告する社会を作り上げたのです。
いまでもサイトのなかではありますよね。「反日」「国賊」「非国民」という言葉を頻繁に使いヘイトするバカが。こんな言葉を使う人は国民のなかではあくまでもごく少数の人たちですが、ネットには多数存在しているように錯覚されてしまいます。
そんな人は無視するとして、私は戦前の治安維持法のなかで政治とはまったく関係のない人でも、今の政治や政権の在り方に疑問を持ってそれを個人的に表現するだけでも命がけだという社会だけはまた再び現出させてはいけないと思います。
亡くなられた前沖縄県知事の翁長さんのように「イデオロギーよりアイデンティティだ」ということを素直に受け取れる社会にならなければならないと思います。政府に反対するものはすべて「反日」「国賊」とする考え方が一番悪い考え方だと思いますね。
私のアイデンティティは「日本を少子高齢化にともなう世界に例のない急激な人口減少を食い止める」ということだけです。この政策を掲げて確実に実行する政党なら自民党でもなんでも投票すると思います。









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連続ミステリー 往古警部補の終焉 #18  



















往古はトイレで白地に思い切り殴られた。

「極道との付き合い方を覚えろ」ということだった。

名古屋に本部のある組の若頭に女を選べと言われたのにそれを辞退したからだった。




席に戻った往古に組の若い奴が近づいて来た。

「お好みの女の子を指名してください」

往古は、向かいの席で客の相手をしていない、手持ち無沙汰な女を指名した。

誰でも良かった。

とりあえず、この場を何とかしたいという気持ちだったからだった。

その女は年のころは二十歳そこそこでまだ幼さの残る子だった。

ロングドレスを着ているから大人に見えるがまだ子供だった。

組の若い奴が女に目配せした。

「外に出ましょう」女は往古に促した。

「何ていう名前だ」

「ゆいです」

「そうか、若そうだな」

「そう見えますか」

「見えるよ、まだ十代のようだ」

店を出てタクシーを拾って町外れにあるホテルに向かった。

部屋に入るとゆいがドレスを脱ぎ始めた。

「いいよそんなこと。俺はやる気はない」

「それじゃあ私が叱られます」

そう言いながら往古の首に手を回し、顔を近づけてきた。

「やったと言えばいい」そう言いながら首に回された手をほどく。

「本当に良いんですか」

「俺は刑事だ。やくざの世話した女とやることには我慢が出来ない」

「変わった人ですね」

「だから君もやくざものには嘘をつけよ。俺と朝まで二発やったと言えばいい」

「お客さんはまともな警察の人なんですね」

「他の腐った刑事と一緒にしないでくれ」

ゆいはうれしそうな顔をしていた。

いくらやくざの命令とはいえ、見ず知らずの男に抱かれるのは嫌だったのだろう。

当然のことだと往古は思った。

「往古さんというんでしたよね」

「そうだ、これが名刺だ」

往古は名刺を差し出した。

「困ったことがあれば電話してきなさい」

ゆいは悲しそうな顔をしていた。

何かありそうだと往古は思った。

「言ってみな、力になれることがあるかもしれない」

「でも良いです。怖いから」

「あいつらが怖いのか。それなら俺が君を守ってやる。やつらの支配から逃れたいんだろ」

「それはいいんです。自分が望んで夜の世界に入ったんだから。そうじゃないんです。家族のことなんですけど」

往古はゆいが可愛いと思った。

刑事とやくざの関係のあるクラブのホステスというのでなければ、自分の女にしたいという黒い欲望を感じさせる女だと思った。

「いいから、言ってみな」

「実は弟のことなんですけど、悪い仲間に入っていて、家に戻って来ないんです。母親が心配して体を壊しているんです」

「どんな仲間だ」

「噂では組の下部組織だということなんですけど」

「半グレか」

「そうだと思います」

「名前は」

「黒後翼といいます」

「よし、調べてあげる」

「ありがとうございます」



翌朝まで往古はゆいと話を続けた。

ゆいの両親はゆいが6歳のときに離婚した。

ゆいと弟を抱えて母親は懸命に働いたが、ゆいは高校を辞めて働かざるを得なかったという。

弟は中学生くらいになるとグレて悪い仲間とつるむことになった。

高校にも行かず、母親と姉のゆいにお小遣いをたかって遊び歩くいっぱしの悪になっていった。

そして半年前から家に帰らなくなって、まったくの音信不通になったということだった。

朝日が眩しい朝、ホテルにタクシーを二台呼び、往古はゆいに一万円を渡して帰らせた。

往古はそのまま署に上がった。



#19に続く。










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香川県・多度津町・高見島  

















港でフェリー下りて坂道を登っていくと集落が現れます。








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訪れた日は重い雲がかかり午後の遅い時間だったので、暗くなっており集落には人の影もまったくなく少し恐かったです。









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家と家の間からは瀬戸内の海が見えました。










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集落へと続く道にはかつての住民たちが手作りで作ったみられる石垣がいたるところにありました。








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もちろん過疎の集落です。無人となった家もところどころにありました。










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