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ずっと、ずーっと

藝祭 2018  

















東京藝術大学の藝祭に行ってきました。若い才能に期待して久しぶりにわくわくしながら上野駅に降り立ちました。








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藝大までの上野公園からすでに藝大の臭いがぷんぷんしていました。









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藝祭の実行委員が着る法被の今年のデザインが飾られていました。それすらはっきりとした作品です。









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上野公園にいた人たちも足を止めて法被のデザインを見ていました。










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東京・築地・#13  


















この狭さが下町の佇まいです。








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この色の壁が多いのもこの町の特徴。









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撮影当時に比べてこういう家はどんどん建て替えられています。全国どこにでもある普通の町景色になってしまいます。








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日本の建築物は木造が多いので、建て替えは仕方のないことですが、何の特徴もない大量生産された部品で作る似たようなチープな住宅が並ぶ風景を全国で見ていると、本当につまらないと思います。









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新築のマンションの前の古い住宅。こういう風景も今ではほとんど見られなくなりました。









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連続ミステリー 老女の覚醒 #2  






















その洋館は、高級住宅街のなかでも一際目立つ存在だった。

昭和初期に建てられたもので、元々は財界の要人の別宅であったが、戦後財閥解体により、持ち主が変わり、その後所有者が転々としたが、十年前に相談者である老女が買って移り住んだという。

門の傍には大きな木があり、車寄せもある木造の洋風建築で、戦前に建てられたものとしては、手入れがいいのか、廃れるような感じはしなかった。


NPO法人で心理カウンセラーをしている大塚祐太が訪れたのは,夕方に差し掛かる前の午後の遅い時間だった。

インターフォンを押すと、返事があった。

「心の窓の大塚と申します。市役所から紹介されて伺いました」

「どうぞ、お入りください」

老女の声には弱よわしいなかにも、芯のあるしっかりしたものだった。

大きな鉄製の門の傍らに人がひとり通るくらいの小さな通用口を大塚は入っていった。

玄関までは少し距離がある。

砂利を敷き詰められた車寄せを歩いて玄関までたどりつくと、玄関が少し開けられていた。

「お忙しいところすいません」

玄関を入るとそこにはひとりの老女が立っていた。

大塚はその姿にまず驚いた。

真っ赤なドレスを着た背筋がきちんと伸びた老女の凜とした風情だったのだ。

市役所からの報告では、生きる目的を失い、不眠症に悩まされ、うつを発症している可能性もあると聞いていたからである。

それまでの経験では、そのような対象者は憔悴して、姿勢も崩れ、表情にも暗さが滲み出ていることが多かったからだ。

老女はまっすぐに大塚のことを凝視していた。

肩までかかる髪の毛は年相応に艶が無かったが、染めている色のせいか、それほどの年老いた感じは少ない。顔は、鼻筋が通り、しわも少なく、やせていても、頬がこけて老人くさい感じも少なかった。

「こちらへどうぞ」

玄関ロビーに面した応接室のような部屋に案内された。

大塚はその部屋の内装に目を奪われた。

部屋の壁は濃い赤色のビロードのような素材で出来ており、目がくらむばかりだった。

だが、室内は暗く、陽があまり入ってこないような作りになっていた。

部屋の右側の壁には暖炉があり、その前にはロッキングチアーが置いてあった。

革張りのソファーがあり、そこに座るように勧められた。

お茶を持ってくるというので老女は席を外した。

部屋にはほとんど家具らしきものはない。

ソファとロッキングチアーがあるだけだ。

この部屋のなかには、老女の生活を伺わせるものはない。

「お待たせしました」

数分後に老女はお茶を運んできた。

老女は落ち着いた様子で大塚のほうを向き口を開いた。

「宮城静江と申します」

大塚は老女の顔をじっと見た。

言葉がすぐに出なかった。

老女の眼光に常人とは違う光を放っていたからだった。


#3に続く。
















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静岡県・由比  



















由比漁港は、断崖のなかに強引に作られていますから、まるで秘密基地のようで、外海に出る道が細くて海が少しでも荒れると出船できないそうです。駿河湾でしか獲れない「桜エビ」の水揚げ量の全体の70%がこの港に上がります。漁のシーズンになるとお祭り騒ぎのようになるといいます。










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海から山までの狭い土地に、港があり、町があり、鉄道があり、東名高速道路があります。港に入るトンネルも低くて狭いです。









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昭和の匂いが色濃く残る町並みですが、宿泊施設は少なそうでした。










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香川県 多度津町 高見島 浦集落  


















浦集落は、手積むみの石垣があり、急な斜面に海に向かって建てられていてます。









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以前は蚊取り線香の材料になる草の栽培が盛んでした。










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ほとんど人が住んでいないようでしたが、街灯はちゃんと点くのだろうか。









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こういう景色をみていると晴れていたら本当に瀬戸内は美しい場所だと思います。静かな時間だけが流れていくように感じます。








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朽ち果てた家。住んでいた人たちはここでどんな生活をしていたのだろうと想像します。











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連続ミステリー  老女の覚醒 #1  









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その日の面会は、駅から歩いて10分くらいの住宅街にある洋館に住んでいる老女ということだった。

元市職員でNPO法人「こころの窓」の理事をしている心理カウンセラーの大塚祐太は、秋の深まった夕暮れ時をその洋館に向かって歩いていた。

私鉄に乗って都心から20分ほどでつくその駅は、山の手の高級住宅街で、太平洋戦争前から都心に住む金持ちたちが別荘を持つ土地柄であったが、都心が爆撃で焼け野原になった後は、金持ちたちがこぞって移り住んだ。

街には建築協定があり、60坪以下の敷地の住宅建築を禁止したり、ブロックだけの塀を禁止したり、杉並木を要所に配するなど、静かで優雅な町並みを作っていた。

大塚が駅についたのは、午後4時すぎで、駅には最寄の高校生や大学生たちで賑わっていた。

駅前から路地を入ると、すぐに住宅地が広がり、貧乏育ちの大塚には居心地の悪さを感じるような上品な町並みが続いていた。

大塚の所属するNPOは、心に悩みのある人でかなり重症な人、生活をすることに困難なほど精神病が重症で、頼る人がいない人など行政と連携しながら、相談に乗ったり、生活を支援したりするのが目的の団体で、大塚はそこで心理カウンセラーをしている。

その日訪問する老女の相談を受けた市の職員は、医療機関への受診を勧めたが、精神科の医者は苦手ということで、大塚に相談に応じてくれという要請が来たのだった。

老女は、夫を数十年前に亡くし、その後ずっとひとり暮らしをしてきたという76歳の女性で、最近眠れなくなり、ベッドに寝たきりのことも多いという。

そうした生活に不安になり、自殺も考えたが、いざ実行しようとしても体が動かない、まだ70歳代ということもあり、心持次第ではまだまだ将来に生きる望みもあるのではないかということで、どこか話しをするだけで、自分の心の曇りを晴らしてくれるようなところはないかという話だった。

大塚は、これまでにも自殺願望のある高校生の娘の相談や、生きる意力を失った高齢者たちに数多く会ってきたので、それほど難しい相手ではなさそうという感触があった。

高齢者の相談の多くは、生きる望みを無くす原因のひとつに金の問題がある。

年金だけでは生活が苦しく、一人暮らしの不安と相まって、悩みが底なし沼のように深いことがあるのだが、その日の老女にはお金の心配はなさそうで、それだけでも悩みの根っこの部分は軽減されると思ったからだ。

大塚が驚いたのは、住宅地の家のガレージに停めてある自家用車がみんな高級車だったことだ。

まるで高級外車の展示会のように、一千万円以上はするであろう高級車ばかりだった。
 
俺には無縁な世界だ。こんな環境で一戸建てを所有している金持ちに何の悩みがあるんだ、そう思うと歩きが遅くなるような気がした。


ひとつひとつの敷地も大塚の住んでいるような山の手ながら下町風情のある住宅街とは比べられないくらい広い。

ため息をつきながら歩いていくと、家の前に大きな木のある洋館のような立派な建物の前に着いていた。

高さが7メートルはあるであろう木で出来た門には「宮城」という表札が見えた。訪問する家だ。

通用口のような鉄の扉があるところにインターフォンがあった。

一呼吸置いてから、インターフォンのスイッチを押した。


#2へ続く。








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京都 #26  



















京都にはよく行くのですが、寺観光名所のお寺さんにはまったく興味がなく(神社は我が家が神道のこともあり行くことはあります)行くことはあまりないのですが、このときは年少の友人がぜひ行ってみたいということで大徳寺に行きました。









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このときはカメラを持っていましたので、撮影しても良いですかと係の人に尋ねたところ「写真はかまいませんが、カメラバックで柱を傷つけ無いようにしてください」と言われました。私が持っていたのは普通の斜めかけの中型の普通のメッセンジャーバックだったので、そんなにごついカメラバックではなかったので、これがどう柱や壁にぶつかるのか、柔らかい素材なのでどうしたら傷がつくのかと少しㇺッとしたので突っ込みたかったのですが、眼鏡をかけた普通の女の子だったので作り笑いを浮かべただけでやり過ごしました。








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確かに拝観料を取るだけあって庭はきちんと整備されて見事なものでした。









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確かに寂びさびの心情溢れる庭は良いものでした。









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こういうお寺さんを数軒訪ねると拝観料だけで数千円になるのですが、高いですね。











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Paris #16  



















モンマルトルの丘の下のカフェ。朝早くからカフェには客がいる。









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パリで一番好きな街。










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エスニックの料理店はパリに急速増殖中。








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こちらのおばさんはこの後、下に向かって大声で怒っていました。












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お世話になっております  



















「お世話になってます」

「こちらこそ娘をよろしくお願いします」

娘の李緒が勤める研究所の所長に会ったのは初めてだった。

岡島も大学で研究している分野が同じなので学会では見たことはあるが、自分は関東、所長は以前は関西の大学で教えていたので、交流は無かった。

娘が同じ道を歩いてくれたときは内心うれしかったが、複雑な気持ちもあった。

同じ研究分野ということは、おたがいに同じ秘密を持つことにも繋がる。

仕事の話はほとんどしない、したとしても人のことで話題になるくらいで、今の研究について話すことはない。

「お父さん最近家に帰ってくるのが遅いわね」

娘にそう言われると、

「今なにを研究してるの」

と聞かれているようで、身構えてしまう。

親子でおたがいに仕事上の秘密を持つことは、例えば警察官とか、公務員などにはあることかも知れない。

娘と同じ分野といっても、まったく同じテーマを研究しているわけではないので、そんなに神経質になるのはおかしいのかも知れない。

「娘はお役に立っていますか」

「ええ、まじめな方なので助かっていますよ」

「そうですか、家では女かと思うくらい大雑把なんですけどね」

「いえいえ、きめ細かい神経で同じチームでも信頼されていますよ」

そこまで娘を褒められると、気恥ずかしいというか、どうしようもない身の置きどころという感じだった。

「みなさんのお役にたてれば親としては安心なのですが」

「娘さんと同じ分野ですからやりにくいのと違いますか」

所長が元来の関西人らしい不躾さで言ってきた。

「家では仕事の話は一切しないですから」

「それがいいでしょうな」

岡島は所長に念を押されたような、嫌な気分になっていた。





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民度の低い国家  
















先日野田総務大臣がふるさと納税制度の改正を論議すると発表しました。
私は生まれが名古屋市で、育ったのが東京都です。どちらも私にとってはふるさとなのですが、名古屋も東京も都会なのでふるさと納税する意味がないとまったく関心がありませんでした。住民税は地方に納税した分が減額されると聞いたので、自分のふるさとを応援することはけっして悪くない制度だと考えていました。しかし、野田総務大臣の指摘の後の報道を見ていると、ふるさと納税というものは、自分のふるさとに納税しなくてもよい、好きな地方自治体に納税できる制度だと知って愕然としました。確かに出身地だけと限定すると、納税額に自治体間格差が大きくなる可能性は高いでしょう。だからそうではなく、「応援したい自治体に納税」する制度になったと思っていたら、現状は「返礼品で納税先を選ぶ」のが大半であることが分かりました。返礼品のなかには割り戻し率が60%を超えているものもあるとか。人気があるのは「高級牛肉」や「高級ワイン」だそうです。それらの高級品を揃えた自治体の納税額は増えていき、都会の自治体の納税額が減る現象が起きているといいます。杉並区などは数十億円の税金が流失し、行政サービスに影響が起きるとポスターで訴えています。この事実を知ったとき私はつくづく「国民の民度」というものを考えてしまいました。返礼品のなかったときにはふるさと納税はまったく下火だったのに、返礼品競争が始まり返礼品が高額になるにつれてふるさと納税する人が増えていきました。卑しい根性だと思います。税金をこんな形に変えてしまう自治体を放置した政府にも責任がありますが、何より自分の自治体の収入が減るにも関わらず、返礼品目当てで何の思い入れもない土地に税金をばらまく。そして返戻品をもらって「儲かった」気分を味わうのでしょうか。
地方が過疎化する、金が無くなる、国が金を出す、この繰り返しで官僚と政権与党は地方を牛耳ってきました。そこへ下手な制度をぶち上げて失敗している。いつもそんなことの繰り返しです。ふるさと納税という耳障りの良い言葉に騙されて今頃慌てている杉並区も論外です。じゃあ、杉並区も同じように返礼品競争に参加すればいいじゃないという意見もありますが、もうそうなると都会と地方で税金の奪い合いのために、つまり「釣り餌競争の高額化」という恥も外聞もない事態になる可能性があります。諸外国から見れば何と節操も無い、野卑な国民としか見られなくなるのではないでしょうか。
日本はまだ国民に民度の高い国しか成立しない制度を持ってくるのは時期尚早なのだとつくづく感じる出来事でした。





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