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ずっと、ずーっと

香川県 多度津町 高見島  










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浦集落から転がるように港に下りてきました。








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この島の産業は漁業です。何人の漁師さんがいるのか分かりませんが、船の数は少なかったです。









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港に面したところにある神社。海の神を祀ったものは漁港には必ずありますね。古くからの伝統的な信仰の面影があります。











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連続ミステリー・老女の覚醒 #11  




















宮城静江との三回目の面接まであと五日になったとき、
大塚は最初の事件のあった東北の街に向かっていた。

父親も一緒だった。

事件のことをすべて聞いた父親が75歳にもなりながら、
昔の刑事魂が湧き上がってしまったからだ。
大塚はこの歳で、親子旅でもないだろうと思ったが、
父親の情熱に負けて、同行を承知したのだ。

父親はふるい伝手を頼って、地元の警察OBに連絡し、
当時捜査に関わった刑事の人とアポイントを取ったりしてくれたのである。

とりあえずふたりは約束の前に県立図書館に行って、当時の地元新聞を閲覧した。

そうすると、確かにその事件は報道されていた。

「私立音楽大学の教授が殺害される。犯人は高校生」と確かにあった。

「宮城静江の話は本当だったんだね。事実としては」

父親は目を丸くしていた。

心のどこかには、宮城静江の虚偽だという疑いもあったのである。

大塚は胸が高まっていた。

「事件の真相に迫れますか」

「もう年月も経っているから、証言者も少ないだろう」

図書館を出ると、父親がアポを取ってくれた、元捜査官の家に向かった。

一度、駅に戻り、バスを乗り換えて30分ほどかかった。

田んぼが続く田園地帯の真ん中に集落があった。

元捜査官の家は古い農家のようだった。

元捜査官は85歳だった。

だが、外見はそんな歳には見えない若々しさで、
武道で鍛えた体を思わせる、居丈夫な男だった。

「古い話だけど、覚えておるわ。印象的な事件やったから」

「犯人は少年で、起訴猶予になったのですか」

「保護観察処分やったわ。動機もはっきりせんし、
少年ですけ、保護観察つきやったわ」「中学生ですよね」

「そうやった」

「動機がはっきりしないとはどういうことですか」

「昔、ピアノを習っていたいうことやったが、
犯行時はピアノはやっておらんかった。
では、どうして犯行に及んだのかというと、
我々の捜査では家庭の問題だったという結論やはな」

「どんな問題ですか」

「今で言う、虐待やは。親父が酒癖が悪うて、よく少年を殴っていたし、
母親が早くに死んで、後妻には冷たくされてたそうや」

「いわゆる心神喪失という判断ですか」

「そういうことやね」

「では、自殺したのも、心の病のせいということだったのですか」

「そういう結論やったわ」

「ところで、宮城静江という当時犯人と同じ歳の女の子は捜査の対象にはならなかったのですか」

最初、元捜査官は宮城静江の名前を思い出せなかった。しばらくしてやっと思い出した。

「ああ、県会議員の娘やった子やの。女優になった」

「そうです」

「ピアノ教室の生徒やったわ」

「そうです」

「いやー、一度もわしは聴取してなかったわ。上からの指示もあったしな」

「指示とはなんですか」

「その娘はたいそうなショックを受けているということやったし、
事件には関わりもなさそうやったしな」

元捜査官の家を出て、バス亭まで歩いていると、父親が口を開いた。

「収穫がなかったな」

「そうですね」

大塚は、元捜査官から聞いた、
犯人の家族のなかでまだ生きている兄弟がいるということに期待していた。





#12へ続く。









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Paris  #19  
















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パリのアーケードのなかはどこを撮ってもフォトジェニックです。







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すでに何百年も経っているこのアーケード。ナチスに占領されたパリも見ていたのかと思うと痺れます。







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このときはエプソンRD-1というカメラを持っていきました。
手巻きレバーでシャッターがチャージされるという独特の操作系で楽しいカメラだったのですが、
画素数が滅茶苦茶少なくて高感度に弱かった気がしました。
レンズはたしかツアイスだったような気がします。
あんまり機械に興味が無いんですよ。








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渋~い劇場・中野ブロードウェイ  




にっぽん渋~い劇場


















昭和の匂いがプンプンするブロードウェイの内装。








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サブカルチャーの殿堂(この言葉がそもそも昭和世代の遺物)中野ブロードウェイでありますが、
最新の日比谷のビルなどを見た後にここに来ると、懐かしいなどという感情は微塵もわきません。
私にはどちらも居心地の良いものではないからです。









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このようなアーケード商店街は東京にも大阪にもどこにもあって珍しくもなんともないのですが、
「中野ブロードウェイを舐めんなよ」とばかりにレアでディープなお店が潜んでいるのです。






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入り口近くにあるこの人形。
この存在がブロードウェイがただの商業ビルではないことを予感させるオブジェとして機能しているように感じました。









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東京で育った人なら知らない人はいない「ぺこちゃん」。
東京以外でペコちゃんを見た人はいるのだろうか。









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2018 藝祭 #2  


















藝大の入り口です。何気なく重厚でかっこいいです。









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まずは正木記念館を覗きました。









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入るといきなり目に飛び込む造形。










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日曜日で人出が最高潮。











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連続ミステリー・老女の覚醒 #10  



















宮城静江には中学校時代と高校生時代に、身近な人が殺されるという事件に遭遇していた。

大人でも身近な人が殺されたら相当なショックであるのに、
少女の時代だったら、どんなに心に傷を負ったか分からないと、心理カウンセラーの大塚は感じていた。

だが、静江の話では周囲の助けにより、あまり時間をかけずに立ち直れたという。

そのことが現在の心的な負担にはなっていないと断言した。


大塚はこれまで、多くのPTSD、つまり心的ストレス症候群の人と接してきた。

彼らは決まって、大人になるまでに経験した悲惨な出来事がトラウマになっていることが多い。

PTSDが重症になるほど、その原因となる出来事は大人になる前に経験したことだ。

それなのに、と大塚は違和感を覚えていた。


静江は大塚に心の奥を隠している可能性もある。

だが、大塚は静江の不可思議な表情、狂気を感じさせる瞳の奥の暗闇を思うと、
静江は本当にその事件について大きな心の痛手を負ってないようだった。


そこが解せないのである。

静江の性格がストレスに極めて強い性格だったこともあるのだろうか。


だが、不眠症がひどく、心の空虚感がどうしようもないと市役所の福祉課に相談に来ているのである。

若いころは強靭な心の持ち主が、人生のたそがれ時になって心が弱くなることもある。

そんな心の弱さを静江からは感じられなかった。

今まで、二回面会したが、会話の主導権は静江だった。

こちらの質問を遮る場面もあった。

大塚はどうしようもない不安感に襲われた。

心理カウンセラーとしての自分がまだ未熟なのだろうか。

静江が胸襟を開いて語ることが出来ないほど自分のカウンセラーとしての能力が低いのか。

それとも、静江の言ったことは虚偽のことなのか。


二回目の面接から一週間後が次の面接日だった。

大塚は、二回目の面接の後半部分を思い出していた。


静江が二十歳を超えたころから、有力な新人女優が映画会社に入ってきたこともあり、
仕事が減ってきたが、何とか仕事は続けていたという。

そして、二十五歳のときに運命の人と巡り合って、結婚した。

結婚生活のことは次の面接で聞くことになっている。

大塚は、次の面接の前に、どうしても事実を確認したかった。

静江が語った殺人事件について本当かどうかを確かめなければならなかった。

しかし、もう50年以上も前のことで、最寄の図書館に行ってもそのころの新聞は閲覧出来なかった。

全国紙は大きな図書館に行けば見れないこともないが、
何しろ東北地方で起きた事件なので、全国紙で取り上げられているかどうかも分からない。

地元に行けば地方紙の当時の新聞には報道されているだろうと考えた。

実は、大塚の実父は元警察官だった。

それも、警視庁捜査一課の刑事部係長まで歴任した刑事だった。

年齢は76歳だが、まだ矍鑠としており、地元の警察署で子供たちに剣道を教えている気丈夫な人だったのだ。

相談することにした。

「随分古い事件だな。もちろん当時の捜査関係者は高齢で、
もう亡くなっている人もいるだろう。新聞で確認するだけだったら訳もないことだが」

大塚は父親に静江から聞いたことをすべて話した。

「もう俺も年だから、勘は鈍っているが、そのふたつの事件とその女性の関わり方や、
今の女性の反応の仕方が少し変だな」

「やったぱりそう思いますか」

「未成年時にそれだけの悲惨な事件がふたつも身の回りに起きた事実がそもそも稀有なことだし、
それがトラウマになっていないとするのは不自然だな」

「心の問題だけじゃないということですか」

「その女性が事件の核心にいるとしたら、トラウマがないということもあるという可能性の問題だ」

「でも、もし彼女が犯行に関わったら、それはそれで相当なストレスになるでしょう」

「もちろんそうだが、事件を確信的に起こしたとしたら、ストレスが逆になくなった、
つまり、ストレスが大きかったから犯行に及んだという仮説も成り立つということだ」

大塚は、年老いた父親のなかにまだ刑事としての感性が息づいていることを実感した。




#11に続く。













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京都 #28  





















寺の裏にひっそりとある石仏。
何のためにここにおられるのか分かりません。









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よくある京都のお寺さんの写真を真似して撮ってみました。










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地元で有名な船岡温泉。温泉といっても大阪や京都では銭湯のことです。
入ってみたかったのですが、連れもいたので入れませんでした。
一度は京都の銭湯に入りたいというのが当面の目標です。











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築地 #15  
















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築地の小さな旅館。まだあるかなあ。あるといいけど。








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築地市場が移転してこの町もどう変わっていくのだろうか。









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連続ミステリー・老女の覚醒 #9  





















宮城静江の話は高校生の時代に起きた悲惨な出来事だった。


それを静江は平然とした表情で語った。口調は平坦なままだった。


話によると、先輩俳優と仲良くなったが、そのことを映画会社の人に叱責され、あげく男の方は俳優を辞めさせられたのだ。そのうえ、男はその後自室で死体となって発見された。

「実は、会社の人に私たちの仲が発覚するまえ、私は彼のことを嫌になっていたのです。私の撮影現場にはいつも来ていて、隙あれば話し掛け、仕事が終わるまで撮影所の入り口で待ったりしていたのですが、私も好意は持っていたものの、あまりに毎日なので少し鬱陶しくなっていたのです。ですから、会社の人に別れなさいと言われたときは正直ほっとしていたのです」

「では彼は自殺したのですか」

そこで静江の顔が曇った。

いつものようにしばらく沈黙し、口の端が少し開くくらいの小さい声で続けた。

「私も最初はそう思い、私のせいで死んだと思い、とても苦しく、そして申し訳ないことをしたと懺悔の気持ちで打ち沈んでおりました。ですが、その後の捜査で殺人事件だったのです。しかもその犯人は撮影所の助監督だったのです」

「またあなたのことを好きな男の犯行だったのですか」

「いえ、そうではありません。何でも、犯人の男の人は、殺された彼との間に金銭トラブルがあったのだということが分かったのです」

「それは真実ですか」

大塚は、きっと静江と犯人には交流があり、静江と殺された男との間に嫉妬したことが犯行の動機になったのではないかと思ったからである。

「私は犯人とは口を聞いたことはありません」

静江の口調は厳しかった。その迫力に大塚は戸惑った。

「すいません」

「ただ、犯行の景色はどうあれ、私と親しい方がふたりも殺されたのですから、しばらくは落ち込みました」

「そうでしょう。きっとそのときの心痛が現在の心の曇りになっている可能性があるような気がします」

「意識はしていないのですが、そうかも知れません」

「ところで、犯人はその後どうしたのですか」

「聞いたところによると、実刑で10年の判決を受けて刑務所で服役したそうです。その後、確か事故死したそうです」

「えっ、また死んだのですか」

「詳しいことは知りません。新聞で読んだだけだったので」

「そんな事件があって、仕事には影響しなかったのですか」

「映画会社の方たちがマスコミなどから徹底的に守ってくださいましたので、仕事にも生活にもさほどの影響はありませんでした」


静江は、その後も、一ヶ月に一本のペースで映画に出ていた。

高校を卒業するころには世の中はテレビ時代に変わり、静江もテレビのドラマの仕事も増えていったのだという。

ただ、そのころから、静江の後輩の新人女優が大衆的な人気を獲得して、徐々に静江の仕事は減っていったのだという。

「そのころは人生で一番暗かった時代ですね。将来を不安に思う日々だったのです。女優の仕事を生涯の仕事でと思っておりましたので、大学にも進学しなかったのですから。両親は、女優の仕事が行き詰ったら、家に戻って家業を手伝ってもらいたいという希望を持っていたのですが」

「どうなさったのですか」

「ですが、私は女優という仕事が好きだったのですね。撮影現場の緊張感がたまらなかったのです。女優を辞めようとは思わなかったのです」



#10に続く。















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大阪府・泉佐野市  





















泉佐野市指定文化財の旧新川家住宅です。醤油問屋で豪商だったという新川家。招き猫も立派なものでした。これって本当に江戸時代のものかなあ。新しいような気がする。多分昭和の時代のものなのでしょう。










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帳場も当時のままの形で再現されて残っていますが、書類は風化するのではないかと心配します。










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これらの書類書籍もそのままの形で展示されていましたが、これも風化しないのでしょうか。歴史的な価値が少ないのでしょうか。











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道中提灯のようです。電気が無かった時代の懐中電灯のようなものでしょうか。江戸時代の夜はさぞかし暗かったのでしょうね。











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何か番付のようなものが書かれていました。どういうものなのかはさっぱり分かりません。









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