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ずっと、ずーっと

見に行こっ  














「ねえ、写真展見に行こうよ」


日曜日の朝、妻がいきなり切り出した。


「何のだよ」


「第二次世界大戦の前に生きていた人の写真」


「へえー」


妻がそもそも、展覧会を見たいなんていうこと自体珍しいのだが、よりによって戦前の写真などとは。  

 
「驚き」・・・だった。


「その写真家は、自分の奥さんをモデルにして、前衛的な写真を撮ることで有名だったみたい」


私は、写真についてはほとんど興味が無く、子供の運動会の写真だってスマホでいやいや撮るくらいなものだった。


家族にたいして愛情が希薄だとかいうんじゃない。


ただただ、機械を操作するのが面倒なだけだ。


「あなたは興味なさそうだけどね、でもたまには良いじゃない」


分かっているのにわざわざ人の心をざわつかせるのが私の妻だ。


「良いよ、行っても」


ここで波風を立たせるのは健康に良くない。


「午後から行こ」


「子供を連れていって騒がれると人に迷惑になるぜ」


「だったら、私が写真を見ているときに、あなたが外の公園で遊ばせておいてよ」


結局、それかい。


「面倒くさいなぁ」


「ごめん、ごめん」


「こんど、私が食事を奢るからさ」



どっちが妻か夫か分からないのが、現実なのかなと彼は思った。








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