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ずっと、ずーっと

入っていいよ  

















彼女の住むマンションのエレベーターに乗りながら、

「帰ってよ。もう終わりなんだから」

そんなこと言われそうな気がしていた。

数日もラインが来ていない日が続いたので、待ちきれずに自分からラインを送った。


昨日、会社が終わったあと、やっと会えた。


久しぶりに入ったレストランで、

「このごろわたしたちのこと深く考えるんだ」

「何を」

「だってわたし来年は就職でしょ。そうなったら今よりもっと会えなくなるんじゃないかって」

「まだ分かんないじゃない」

「きっとそうなる気がする」

「そうかなあ」

「会えなければ、気持ちが離れるんじゃないかって」

「ちょっと待ってくれよ。そんな可能性だけの話をしたって仕方ないじゃない」

「可能性があるってことはありえる話だってことでしょ」

「それはそうだけどさ、まさかそれで別れるようなんてことまで考えてるんじゃないよね」

「少しは考えたよ」

「それはないよ」

ため息が出た。

「学生から社会人になるって大変化だもんね」

「そこを乗り切ってくれよ」


それ以上別れるのどうのこうのとは彼女の口からは出なかった。

取り留めのない話で昨日は終わった。

そして今日。

心配で彼女の家まで来てしまった。

ピンポン。

「はい」

「俺だよ」

「入っていいよ」

彼女の声はうれしそうだった。








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