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ずっと、ずーっと

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言ったとうりじゃない!



















「言ったとおりじゃん」

純奈が口をとんがらせながら言った。

お目当てのレストランのドアには「定休日」という札が下げられていた。


純奈は肩までかある黒いロングのヘアーが今時珍しい女子大生。私の唯一の友達。

今日はやってないと純奈が言うのに、

「やってると思うよ。平日じゃないんだから」

観光地にありながら、観光客目当てのレストランではない。

だが、休日もやるはずだと思っていた。



鎌倉から20分ほど歩いたところにあるそのレストランは日曜日が定休日だった

心の動揺をごまかすつもりではなかったけど、演技して冷静に言った。

「じゃあ、他の店に行こうか」

「嫌だ。ここのランチ楽しみだったから、イタリアンの食事しかイメージしてないもん」

融通の利かない子だと思った。


女の付き合いってこういった場合が一番難しい。下手をすると、離れる原因になってしまう。

「ごめんね、思い込みだったわ」

「スマホで探してよ、イタリアン」

「何が食べたいの?」

「パンよ、イタリアのパンが食べたいの」

「フォッカチオとか」

「そうそう」

「だったらサイゼリアでもあるじゃない」

「料理も本格的なのがいいの」

スマホで探すと、江ノ電で2駅藤沢寄りに行ったところにイタリアンレストランがあった。

純粋のイタリアン料理を出すお店のようだ。



だけど・・・

イタリアのパンがあるかどうかは分からない。

他のレストランはやや離れていた。


「電話で聞いてみるね」


電話をかけるとき、ちょっとドキドキした。










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Category: ショートショート
Published on: Wed,  25 2018 05:00
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