ずっと、ずーっと

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いつからなの?













「あんたたち、いつから付き合ってんのさ」


前の席に座っているのぞみが振り返りざまに言ってきた。くちびるが尖っているので不機嫌そうだ。


「いつからって、ずっと前からだよ」


顔が強張った。


いきなり秘密を暴露されたようで気分が悪い。


彼はクラスでもダントツの人気のイケメン。


彼を独占したら、クラスの女子から浮き上がることが容易に予想できた。


「よく隠せたね」


「だって教室ではひとこともしゃべらないし、一緒に帰ったこともないし、バレることはないと踏んでたんだ」


「休みの日のデートとかで偶然見られちゃうってこともあるでしょ」


「見つかんなくてラッキーとかじゃない」


「ディズニーとかも危ないでしょ」


「そんなとこ行かなかったから」


「じゃあ、どこで会ってたのよ。まさか、彼の家ばかりとか言わないでよ、いやらしい」


「そんなことないよ」


「じゃあ、どこで会ってたのさ」


「知ってる人がの来ない駅まで行って、その駅の前の広場のベンチとか」


「なんか田舎の不倫関係みたい」


「地味なのよ、わたしたち」


「で、これからどうすんのよ」


「ばれるまでこのまま」


「もうばれてるっての」


「それなら今度はディズニーとかスカイツリーに行ってみようかな」


「やっと開放されたって気分でしょ」


「そうね・・・・」


もうバレタんだから、この際、教室でちゅーでもしてやろうか。そこまでしなくても、どうどうと話してやろうか。帰り道、手を繋いで帰ってやろうか。


そんなことを考えてると、気持ちがわくわくしてきた。










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Category: ショートショート
Published on: Sun,  27 2017 10:04
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