ずっと、ずーっと

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もしものとき









「もしお母さんが危なかったらどうしよう」


母親が病院に検査結果を聞きにいったとき、妹は不安そうに言った。


「そんなこと想像したくないよ」


「お母さん、私が毎年、市でやってる検診に行けばって言ったのに、忙しいとかいって、行かなかったからねぇ」


それが、急に下腹部の痛みが取れないというので病院にいったら、


「くわしい検査をしましょう」


ということになり、その結果が出る日だったのだ。


妹はまだ中学生で、私は専門学校に通っていた。


父親とは2年前に離婚し、母親が働いてわたしたちを養っていた。


「大丈夫だと思う」


なんの根拠もなく言った。


もし、そうでなかったら、わたしたちの将来がいっきに暗くなる。


父親は、他の女と再婚し、子供も生まれたばっかりだった。


「お父さんは、わたしたちの面倒みてくれるのかな」


「そんなこと今から心配したってしょうがないじゃない」


「でもさぁ」


不安そうに私を見つめる妹にそれ以上言葉がなかった。


「お姉ちゃんが私の面倒をみるんだよ」


「分かってるわよ」


妹とネガティブに負けそうだった。







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Category: ショートショート
Published on: Thu,  31 2017 09:32
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